後継者が父親を乗り越えるには?
現在、後継社長候補の方々と何人かお仕事をさせてもらったり、相談を受けたりしています。
そんな中で、よく聞かれる話に「親父が、自分の意見を聞いてくれない」ということがあります。
その場面の「状況」を詳細に聞いてみると、「息子側が、感情的になっているのでは?」と想像できる情景だったりします。
人の意見を聞くか聞かないかに、「感情が9割、理性が1割」と心理学的には言われているようです。
つまり、お父さんはこう思っているのかもしれません。
「言ってることは正しいかもしれないが、言い方が気に食わないし、お前に言われたくない」
このような状態から抜け出すには、「お前に言われるなら仕方ないかな?」と思ってもらえるように持って行くしかないです。
そのためには、まずは「聞く耳を持つ関係」=「信頼関係」を取り戻すしかないと思います。
それは、すぐにできることではないので、綿密な作戦を立てる必要があります。
例えば、三カ月後くらいにある程度の信頼関係を築くために、「だいたい全6回くらい、こんなステップで少しずつ話をしていく」等の作戦を。
相手のタイプによると思いますが、例えば、「仕事上の悩み」や「自分は技術的にまだまだだから、○○のことを教えてほしい」から始める。
それを、少しずつ「今、抱えている部下の扱い方」から、「経営面で自分として手伝える領域はないか?」という経営の話に持って行く。
そんな話をしていく中でしか、「こいつも少しずつ考えてきてるな。ちょっとは成長したかな」と思わせることはできないでしょう。
次回、このような相談を受けることになったら、上記のようなステップを投げかけてみようと思います。
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