なぜ、「田んぼ祭り」を始めたのか? ~竹田の「日常」は、我が家にとっては「非日常」~
よく竹田に引っ越してきたばかりのとき、何人もの地元のおじちゃん、おばちゃんからこう聞かれました。
「何でこんなとこに引っ越してきたの?」
「何にもないし不便やろ」
「浦安の方がよっぽどディズニーランドもあるしいいのに」
そのたびに、こう答えてました。
「家の目の前が田んぼなんて、こんな贅沢はないです!」
「歩いて湧水を汲みに行けるなんて、サイコーじゃないですか!」
「庭に寝転んで、一晩に流れ星をいくつも見られるなんてありえないです」
地元のおじちゃん、おばちゃんにとっては当たり前の風景が、引っ越してきた我が家から見たらとってもサイコーな環境でした。
<田んぼを借りて5年目>
もともと浦安時代から、(お金を払って)生協の田植えツアーに新潟に行ったり、房総半島の田植え・稲刈りイベントに通っていた我が家は、「やはり竹田に来たからには田んぼしたいね」ということで、人づてに田んぼを借りました。
いろいろ友人や、近所の米作り先輩に教わりながらの四苦八苦でしたが、「米作りって楽しい!」と単純に満喫してました。
種もみから根や芽が生えだすところ、徐々に苗らしく生長する姿、田植えの泥の感触の生暖かさ、田車でごろごろ除草する楽しさ、myビーバーをついに購入しての草刈り、どんどん生長する稲を毎日眺められる充実感。
そして、ザクザクっと刈る秋の稲刈り。
田んぼって、どう表現していいか分からないけど、朝晩眺めに行くとリラックスできるんですよね~。
こっちに引っ越してきて、あまりストレスを感じないんですが、田んぼ行くとさらに落ち着いた気持ちになります。
種もみ選定から始まって、秋の刈り入れまで、起承転結がはっきりしているというか、達成感がはっきり感じられるのも良いのかな。
「刈り取って」「干して」「脱穀して」「精米して」「炊いて」「いただく!」という、ラストスパートもとても楽しい。
<この楽しさをみんなと>
もともと我が家は、千葉の房総の「ブラウンズフィールド」という場所で、大勢でワイワイガヤガヤとする田植えや稲刈りを経験していたので、「あんな感じでみんなで楽しめないかなあ」というイメージがありました。
それで、1年目の稲刈りから呼びかけ始めて、今年の稲刈りも(我が家も入れると)大人15人、子ども15人にご参加いただきました。
(今年を含む、これまでの参加者の感想から)
・今日は、色々ご指導頂きましてありがとうございました!もうカマも怖くないです。これで嫁ぎ先の幅が広がったのではないでしょうか!?まさりさんお弁当ごちそうさまでした!
・おつかれさまでした。ありがとうございました。来年は息子も少しお手伝いができるのではないかと期待しています。まさりさんのお弁当美味しかったです!ご馳走さまでした!
・本当に田んぼ作業というよりも、遊びに近いと言えるほど楽しかったです(^^) サクサクと鎌で稲を切る音もとても気持ちいいですね、笑 そして、美味しいお弁当や、子供達でいつも賑わう佐藤さん家はやっぱり最高です!笑 またよろしくお願いします〜!
・ほぼ初体験の稲刈り、とても楽しい時間でした!特に稲を手で切る感覚が、何とも心地よく、楽しかったです!同時に、自然と向き合う農家さんの大変さを改めて感じました。貴重な経験だけでなく、美味しいお料理までごちそうになり、本当にありがとうございました!
・お弁当を楽しみに、単純作業の苦手な私も頑張れました(笑)お弁当もコーヒーも、とっても美味しかったです🎵ご馳走さまでした(^^)
・お疲れ様でした!初ザクザク楽しかったです(^-^)お弁当!美味しかったー( *´艸`)
・お邪魔しました~♥とっても楽しかったです(*^^*)
この他にも、地元のおばちゃん~稲を結わく指導、地元のおじちゃん~竿掛け設置、地元おじちゃん~駐車場提供、とお世話になりました。
<なるべく地元の人と一緒に>
最初の田おこしをしていただいたり、種もみや苗をいただいたり、掛け干し用の竹を借りたり、結わく藁をいただいたり、モミ擦りをしていただいたり、地元の人たちにはお世話になりっぱなしなのですが、みんなを呼ぶ田植えや稲刈りも地元の人も交えながら、引き続きワイワイガヤガヤやりたいです。
専業や兼業で米作りを行う農家の方は、仕事(商売)なので、楽しいことばかりでないとは思いますが、いろいろな技術を教えてもらいながら、経験や知恵を学びながら米作りの有難さを体感したいです。
<これから>
来年以降も、田んぼ企画は楽しく継続したいです。せっかくもち米も収穫できたので、我が家でもちつき企画もやりたいなあ。
田んぼ企画や泉水カフェ、縁側フリーマーケット等、これからも佐藤家は楽しみながらできることをやっていこうと思います。
地域の諸先輩の知恵に触れながら、竹田の環境を満喫しよう!
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