『地元がヤバイ・・・と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』(木下斉著)を読んで


改めて、こちらの木下さんの本を読んで、竹田市の「グランツ竹田」の建設費用・運営費用に当てはめて整理してみました。


○ 『地元がヤバイ・・・と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』(木下斉著)


(書籍より)

“ 公共開発の怖いところは、開発時に国からいくらもらおうとも、その維持費は自らが負担しなくてはならないということ。

 そして、開発費より維持費のほうが高いという事実だ。


 (注36)施設開発は、建てる時より建てた後のほうがコストがかかる。

 開発後の維持管理、定期的な大規模修繕、解体などトータルでかかる生涯費用を計算すると、一般的に建てるときにかかる開発費に対して3~4倍かかる。

 たとえば 、30億円の公共施設に国から 15億円がでたとしても 、維持費を考慮すれば、トータルでは90億円のうち15億円しかもらえていないことになる。

 「残りの75億円を自治体の予算、民間のテナント料などで賄えるか」という議論さえせず、国からの15億円をもらうことだけを手柄とする地域がいまだに多い。

 しかし本当は15億円もらって、75億円を自分たちの財布から出すことになるとんでもない買い物なのだ。 ”


(H30.10.7日 グランツたけた落成式での市長発言より)

・グランツたけたには、31億円の予算が投じられた

・国から、社会資本整備交付金ということで、31億のうち10億に近い補助金が出た

・また、合併をしたご褒美として、起債を打ったその7割が国から帰ってくる、およそ12億円だ

・結果的に竹田市の負担は4億7千万円だった


(維持管理費用も考えると)

・建設後の維持管理含むと建設費31億の3倍、トータル93億円のうち、26億3千万円は国から出る

・が、建設時の4億7千万円に62億円をプラスして合計66億7千万円は自分たちの財布から出すということ?


運営費用のことが議論されずに、こういう風に新たなハコモノができるんだなあと実感する事例でした。

Dソリューション研究所

~移住フリーランスが、竹田・大分企業を担う若手後継社長の、マネジメントとリーダーシップ能力向上に貢献いたします~

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