「短期移民」で日本は成長する
「短期移民」とは、何のことだと思いますか?
「移民」は定住を目的に国を移動してくる人の事ですから、基本的には「長期」を想定しているでしょう。
それが、「短期」とは?
こちらの書籍では、人口減少が進む日本の対策にからめて、下記のように述べています。
○ 『新・観光立国論』(デービッド・アトキンソン著)
“ 1つだけ人口を増やす方法があるのです。
それは「短期移民」です。
なじみのない響きに首をかしげるかもしれませんが、私の考える「短期移民」とは、日本に住み着くことなく、一定期間滞在するだけの外国人のことです。
出稼ぎ外国人労働者をイメージするかもしれませんが、「短期移民」は仕事などしません。
ただ、日本国内で消費をするだけです。
~ 「短期移民」とは、すなわち外国人観光客のことなのです。
~ 人口増がGDPに大きな影響を与えることは、先ほど申し上げたとおりです。
つまり、外国人観光客という名の「短期移民」は、移民政策のようなデメリットがなく、GDPを上げる効果が期待できるということなのです。”
現在、大分県内で旅館やホテルを展開する企業グループをサポートさせて頂いていますが、先日の「次世代リーダー研修」でこの書籍を取り上げました。
自社の売上もそうですが、日本全体の経済を支えるかもしれない、「短期移民」の集客。
この企業グループでも、経営している旅館の一つは、インバウンド比率が大変高くなっています。
会社としては、インバウンドに頼り過ぎる「一本足打法」になってはいけませんが、グループ全体としてはバランスも考えながら「短期移民」集客の方向性を検討しています。
2019年には、ラグビーワールドカップの準々決勝2試合を含め、計5試合行われる大分県。
とかく、目の前の集客と接客に思いが行きがちですが、常に時間的にも空間的にも大きな見方をお客様と共に持てればと思います。
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